施策によるターゲットの態度変容のコントローラビリティ、特にマスコミュニケーションのROIは低下し、ますますコミュニケーションコストの効果性、効率性向上が大きな課題となっています。また、UGC(CGM)におけるC2Cのコミュニケーションが、購買の意志決定はもちろん、あらゆる消費行動に深く結びつき、また、ブランドロイヤリティ、ブランドエクイティにも大きく影響を与えるようになりました。投下するコストに対する広告宣伝活動の効果性、効率性の高さだけでなく、UGC(CGM)と最もスムースに行き来できるという観点においても、ネット上のコミュニケーションは多くの業態にとって、非常に重要なマーケティング施策であることは間違いありません。
Web 2.0、マーケティング2.0時代に入り、消費行動は「AIDMAからAISAS(AISCEAS)へ」と変わったと言われています。ある製品を認知し、関心を持ち、検索・比較し、購買した後はUGC(CGM)で情報共有。消費者がニーズを認識し、購入を意識して購買前検索を行うという行動を想定したこのモデルをフレームワークに使って、例えば各媒体のスコープとコンテンツを定義し開発する、シンプルなIMCはそんなイメージです。我々ニューロマジックは、さらにもう一段高い視点から考えます。事業目的を考えた場合、市場や競合環境、クライアント企業の特徴、或いは、対象となるマーケットセグメント、ターゲット、ポジショニングを考えた場合、本当に「購買前検索」に最適化した戦略に立っていいのか。例えば「継続検索」の対象とすることはできないのか、例えば、RUE = 関連性(Relevance)、実用性(Utility)、娯楽性(Entertainment)を軸に、知覚関与や感情関与を育むところまで踏み込み、顧客のパーミッションを継続的に増やしつつ長期関与化していくコミュニケーション戦略を立案する余地はないか、我々はこのようにアプローチします。
例えば「Flashでブランディング」。今でもよく耳にする話です。我々ニューロマジックは、Flashテクノロジーに関しても、PC、携帯問わず、トップクラスのデザイン力、技術力であると自負しております。が、そもそもブランドエクイティは、ブランドの認知度、ブランドの知覚品質、心理的・感情的な連想の強さ、それに加えて特許や商標チャネル等の資産で構成されるものです。まして企業側にはコントロールできないUGC(CGM)が最大のノイズとして存在する現代では、昔のような限られた場所の「ブランド表現=視覚面+言語面」のマネジメントでは不十分で機能しません。サイトの、それも一Flashムービーの「馬子にも衣装」でお茶を濁せるものではないのです。企業のバリューチェーン全体でどんなブランドをどうビルドするのか。それを構造的にコミュニケーションに落とした時に、例えばサイトはどんなロールを担い、そこでのユーザ・エクスペリエンスによってどんなブランドエッセンスを伝達していくべきなのか。我々はサイトとブランディングの関連性をこのように考えます。
同様に事業全体の目的から離れ、ある成功指標に部分最適化した施策、例えば、ブランディングや購買の意志決定につながらないSEOやSEMによるサイト流入施策や、プレゼントキャンペーンによる生涯価値が全くない無節操ユーザーの登録の山をつくることに、限られた広告宣伝費、販売促進費を浪費してしまうことで、結果として企業活動全体の足をひっぱることになってしまっているケースも見受けられます。クライアント企業の事業目的を最大顧客価値で実現するコミュニケーションとは? ウェブサイトとは? ニューロマジックは、それを突き詰めて考え、実現していきたいと考えています。
